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名曲 端唄・秋の夜 [端唄 小唄]

名曲 「端歌・秋の夜」

昨夜は 仲秋の名月 でした。お月さまが真ん円になるのは27日だそうですが、美女がちょっと恥らうように、少し控えめの今宵の月の美しさは例えようもありません。昨夜の空は冴え渡ってそれはもう、申し分のないお姿でした。日付の替わった一時ごろ、猫の額ほどのわが家のベランダで、暫しうっとりとこの名月を眺めておりました。(写真)

           昨夜、ベランダから 

少し冷えてきたものですから部屋にもどりますと、月影の余韻冷め遣らず、なぜかしら、ファ~ッと、足立美術館に所蔵されている上村松園の名画「待月」を思い出しました。この美女に今夜のようなお月さまをプレゼントしたくなったから、かもしれません。やがて二三吉さんの端唄「秋の夜」をむしょうに聴きたくなってきました。もちろん深夜ですからイヤホーンということになります。これが僕の五感連鎖反応でありんす。

    uemura_taigetsumoku.jpg

                                               上村松園画 「待月」   

名曲 端唄 「秋の夜」  歌詞
         
秋の夜は ながいものとはまんまるな 月見ぬ人の心かも
       更けて待てども来ぬ人の  訪づるものは鐘ばかり
            数ふる指も寝つ起きつ わしゃ照らされているわいな

端唄というのは江戸時代後期に生まれた流行歌の一種です。三味線を伴奏に、四季折々の風情や男女の機微をテーマににして階級に関係なく唄われました。明治以降は宴席芸として定着します。
因みに、小唄は清元の中に端唄を入れたものがうけて、ひとつのスタイルを定着させたものです。そのスタイルとは三味線のリードで唄います。必ず爪弾きです。端唄のよりも控えめに唄います。この手軽さが受けて市丸、勝太郎など、芸者衆の中から数多くスタアが生まれました。

その底流には脈々と江戸の粋が唄われています。

「秋の夜」は、秋の夜も更けて、待つ人は来ず、 満月の光に照らされながら、
ただ聞こえてくる鐘の音を指折り数えているという、切ない女ごころを唄った端唄の名曲です。

ひどい男もいたものですねぇ。僕なら飛んで行きますものを!!!
この深夜、鐘の音こそ聞こえねど、名月を愛でながら聴く二三吉さんの唄はじんわlりと五臓六腑に沁みこんでまいりました。

待てどくらせど来ぬ人を…、竹久夢二「宵待草」や、平野愛子「君待てども」を聴くまでもなく、待つ女性は歌になりますねぇ。彼女に振られたヤローでは様にもなりません。振返って思えば、僕の青春、いつも待ち人来たらず、でしたなぁ。

二三吉さんをしんみり聴いた後、千紫千恵さんの小唄「秋の夜」も聴かせてもらいました。
ほんに今宵はそれはもう、贅沢なお月見でございました。



2007-09-26 23:22  nice!(1)  コメント(2)  トラックバック(0) 
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コメント 2

ちひろ

ありがとうございました
今度日舞で「秋の夜」おどるんです。
とても参考になりました☆
by ちひろ (2008-08-16 20:26) 

bobcat

発見?が遅れてすみません。

お書込み有難うございました。
「秋の夜」を披露された由。伝承の邦楽を愛される方がここにも一人いらっしゃった、とホッとしています。
今後ともご精進下さいませ。

これをご縁にお気軽にお立寄のほど…。
by bobcat (2008-08-24 10:23) 

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