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フランク永井 没 [JAZZ & VOCAL]


       
フランク永井 さん 没  76歳      
 
               ジャズ ボピュラー をこよなく愛した不滅の低音

       nagai_photo1.jpg

戦後、アメリカのポピュラー・ソングやジャズをむさぼるように聴いた同じ世代の友をまた一人亡くしました。
寂しいなぁ。

朝から例によってタナをゴソゴソ。
ありました、ありました。彼の唄うこんな曲が出てきました。

  ALL OF ME         ON THE SUNNY SIDE OF THE STREET
  16 TONS           SOUTH OF THE BORDER
  THE ROSE TATTOO   FIVE MINUTES MORE
     LOVE LETTERS      LOVE IS A MANY SPLENDORED THING
  AS TIME GOES BY   DREAM
  MY BLUE HEAVEN    IN THE SHADE OF THE OLD APPLE TREE
   
何と嬉しや、この他に彼とは素敵にコンビを組んだ松尾和子さんがすぐお隣からたくさん出てきました。中にはフランシスコ・キーコ レイモンド・コンデさんとのテイクなど…。
  

  
20081103_100134547.JPG

   国際劇場 「センチメンタル浅草」 ポスター

今日、文化の日。 このお二人の曲を何回もリピートして故人を偲びたいと思います。
こころからご冥福を祈ります。

  今宵はこれにて…


  


2008-11-03 10:15  nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
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カウ・カウ・ブギー水森亜土さん [JAZZ & VOCAL]

 
 カウ・カウ・ブギー
   
水森亜土さん ニュー・アルバム

年輪 郷愁 滋味横溢 抱きしめたくなるような一枚です

  m.jpg 水森亜土

秋の午後、ボケーとテレビを見ていたら 「来年は丑年、年賀状はお早めに…」 なんて言ってます。ホゥ、丑年か、そう言えば随分前に丑年のMさんが 「丑年生まればかり集まって<カウカウ・クラブ>という会を作ってます。会のテーマ曲は カウ・カウ・ブギーです」 なんて言っていたのを思い出し、
急にその 「カウ・カウ・ブギー」 が聴きたくなって、エラ・メイ・モーズ が唄うキャピトル盤を引っ張り出してきました。彼女はあまりわが国では知られていませんが、昭和27年ごろには「ダンスと音楽」という雑誌の表紙にもなっていたのを覚えています。インク・スポットや同じエラですがフィッツジェラルドなども唄っていますが、僕の思い出はやっぱりメイ・モーズです。

  em2.jpg  em1.jpg    

溌剌とした彼女の唄を聴いているうちに、さて、日本でこの曲を唄ってる人がいるのかいな、モノは試し、とネットで検索しましたところ、酒井一郎さんというコントラバス奏者のブログに行き当たり、何と、水森亜土さんの素晴らしいCDジャケットがパァッと目に入ったのであります。(写真↓)何と、何と、このCDは酒井さんが参加した亜土ちゃん(失礼)のニュー・アルパムでした。ヤッタァ!間髪を入れず酒井さんに問い合わせ、早々に入手したのは言うまでありません。


  cow.jpg

亜土さんがカウ・カウ・ブギーをお唄いになって、それをアルバムのタイトルになさるという、これはもう センス と言う以外表現のしようがありませんね。インク・スポットも両エラも冥利につきるというものです。
前置きはさておき、まずは選曲をご覧下さい。


  20081020_73830797.JPG

文句のつけようがありませぬ。マニアの泣きどころを抑えた、してやったりの選曲です。通例としてわが国のこの種のアルバムにはいつも一曲くらい自作や、お世話になってる音楽監督などのオリジナル曲が加えられることが多々ありますが、そのようなご挨拶ナムバーがなくてホッとしました。特にわがこころの唄 「Do you know~N O」 を選んだとは泣かせますぅ。一曲目、自然に「ファイヴ・フット・トゥー」になったりしてウキウキ気分横溢です。
編成はピアノ・トリオにジャンゴばりにヴァイオリンが加わったクワルテットです。このヴァイオリンという楽器、暴れ出すとどうしようもないのですが、しっとりと落ち着いたアンサンブルに亜土さんも神妙かつ、ご機嫌ですね。高浜さんのピアノはいつ聴いても安心。いちど大阪でこちらの藤森(省二)さんと競演なさいませんか。

総じてこのアルバム、自然体の亜土さんです。懐かしく、あたたかく、楽しくて、聴いていますと涙腺が思わず弛んで参ります。僕のふるさとは京都。絶対に観光客が入ってもらいたくない京都があります。亜土さんのヴォーカルを聴いていますと、その場所に帰ったような安らぎを覚えるのです。これを亜土催眠術と申しておきましょう。

おっとメンバーのご紹介を忘れちゃいけませんね。はしゃがず、でしゃはらず、息の合った好演です。
 P & V  高浜和英  B 酒井一郎  Dr 八城邦義  Vio 中西俊博 の皆さんでした。
きっと、このアルバム、制作時あまりテイクをとらず、すんなりと仕上がったんじゃないでしょうか。そんな気がします。

CDのお話はこれくらいにして、亜土さんの主宰なすっている「劇団・未来劇場」は今年で50周年とか。おめでたいことです。11月7日、その記念公演の初日を迎えます。首都圏の皆様、ぜひご覧になって下さい。

  20081020_73939719.JPG

お終いになりましたが、早々にCDの手配を頂いたベースの酒井さん。有難う。また素敵な演奏を聴かせて下さい。ご精進ご専一に…。

   では 今宵はこれにて …

   リピートして今、 Love for sale が流れていま~~す。

   お休みなさぁ~~~~い

     cut5.jpg



2008-10-24 19:26  nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
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雨の唄 撰 [JAZZ & VOCAL]

  雨の唄 撰
  here’s that rainy day

もう三年にもなりましょうか、雨の唄ばかり選んで一枚のCDにまとめたことがあります。そのCDを久しぶりに取出して聴いているうちに、二、三、の曲を入替えてみようかな、と思い立ちました。
「雨」の唄ばかり集めたアルバムといいますとこれはもうスー・レイニー嬢の「songs for a Raney day」(キャビトルST-1335)に止めを刺します。SUE RANEYとRAINYをひっかけた洒落た企画のアルパムで、このLPは発売当時、とてつもない評判を呼んだものです。(写真↓)

   20080812_103119294.JPG

ま、それはそれとして、bobcat撰 「雨の唄」再発盤 はざっとこんな具合にまとめてみました。スー・レイニー嬢のジャケットに負けじとこちらも水色一色であしらいました。

まずはジャケット

   20080707_103643989.JPG 

ラべルも紫陽花で

   20080707_102833914.JPG

そして 選曲

   20080707_104108119.JPG

前回のCDは敢てジーン・ケリイにご遠慮願ったのですが、気の抜けたビールの感無きにしも非ずでした。今回、その埋合わせをさせてもらいました。(11)はテディ・キングの抱きしめたくなるような<驟雨>です。これはいい!と思わず唸るのが(15)のケイ・スターです。この種のCDを創っていますと、こういう発見がありますから止められません。

梅雨の内にまとめたいなと思っていました。これにてヤレヤレ一服です。

  今宵はこれにて…

  cut5.jpg



2008-07-09 09:06  nice!(0)  コメント(2)  トラックバック(0) 
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サッチモの休日 [JAZZ & VOCAL]

サッチモの休日

              
ゴールデンウイークはサッチモで …

早いもので、もう一年の三分の一が過ぎました。アッという間ですね。
僕の永年の生活習慣として土、日、祝日はアット・ホームに過ごすことにしています。家内も僕も都会で生まれ、育ちましたから帰る古里がないというのがいちばんの原因だと思っています。だから空港や駅の混雑、道路の渋滞などのニュースはいつも他人ごとです。若い頃はこの間もっぱらオーディオに没入していました。

今は毎日がゴールデンウイークみたいなものです。改めて何をするということもないのですが、身体というのは習慣をちゃんと覚えているらしく、気がつくといつの間にかCDを聴いています。
今日は久しぶりに ジャズの神様・サッチモをじさん
のダミ声が聞きたくなってあれこれ引っ張り出してきました。それも肩の凝らないポピュラーな曲ばかりを楽しむこととしました。例によって聴き流しは勿体ないものですからプライベートなCDにまとめました。

ジャック・ティーガーデンと談笑しながら、ファン・レターに目を通すサッチモをじさんの和やかなショットがありましたので躊躇わずジャケットに選びました。

題して  「サッチモの休日」。 ではご覧下さい。

ジャケット

   20080502_91515385.JPG

ラベル

   20080502_91553730.JPG

全23曲/曲目

   20080502_91645284.JPG

こうしてポピュラーな曲ばかり聴いていましても、サッチモのジャズ・スピリッツに圧倒されます。全身がジャズの化身です。彼の咳もクシャミもみんなジャズですね。聴き終えて世界を席捲したサッチモをじさん姿が彷彿として思い出され胸が熱くなりました。まさにサッチモは永遠です。

今夜はブランデーで熱っぽく 「オチ・チョ・ニア」 に酔いしれましょう。

           お休みなさ~~~~~~~い

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2008-05-02 13:50  nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
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ジャズ&CD事始め [JAZZ & VOCAL]

ジャズ&CD 事始め

皆さま には佳き春をお迎えのことと存じます。私どもの三ヶ日は毎年のことながら、これといったスケジュールもなく、ジャズを聴き、ヴォーカルに耳を傾け、一日がかりの時代劇を流し見し、オラが春 を満喫させて頂きました。家内も僕も都会で生まれ育ったものですから、盆、暮れに帰る故郷がございません。いつも帰省ラッシュの映像を、ちょっぴり羨望を交えた眼で拝見しています。

郵便受 に入る後処理年賀状の往復も一段落して、何かすることないかいな、とゴソゴソし出すのが七日正月前後です。ちょうど今年は六日に友人の喜寿祝いがキタ、<ニューサントリー5> であったものですから、家内と連れ立ってイソイソと出かけました。この日のバンド出演は先日僕もお世話になった マホガニーホール・ストンパーズ と マグノリア・フレイバーズの皆さん。加えて 吉川Cl 大森Bj 木村Dr といった在阪プロ・アマの名手が飛込み出演たものですから ステージもお客様も身内同然の人ばかりで大いに盛り上がりました。かくして今年のジャズ開きはトラッド・ジャズという申し分のないスタートになりました。僕より一足早く喜寿を迎えたMさんに感謝せずばなりますまい。   

 さてさて、CD ですが首都圏に住む姪からの賀状に 「コール・ポーターの曲を詰め込んで送ってほしい」 などと厚かましいことが大書してあったものですから、どうせ拵えるものなら早いに越したこしはなかろう、と早速とりかかった次第です。市販CDの あてがいぶち に満足しないのがマニアの本領…!? 本年CD事始めです。

例によって、あれこれ楽しく悩んだ末出来上がりはかくの如し…
ご覧願いましょう。

では皆さま、本年も何卒よろしくお願い申しあげます。

  今宵はこれにて…

 



2008-01-12 13:37  nice!(0)  コメント(8)  トラックバック(0) 
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アステア ピーターソン 吉井勇 [JAZZ & VOCAL]

アステア ピーターソン 吉井 勇

三題噺のよなタイトルですが僕にはごく普通の発想でこうなりました。

オスカー・ピーターソンが亡くなりましたね。どうも僕はオカズの多いピアノは敬遠する体質なものですから、正直、名のわりには求めて耳にすることがなかったのです。彼の演奏はサッチモなどと共演しているような、主ではなくて従のときがいい味が出ていようです。超絶技巧もごく控えめがよろしいようで…。
訃報が入ってすぐに取出した彼一番のアルバムは ノーマン・グランツが制作した 「The Astaire Story」 でした。これは僕の棺桶の中に入れてほしいほどの名盤中の名盤です。ステップを踏み、そして唄うアステアの真髄がここにあります。何とピアノまで披露しています。そのウタバンを仰せつかったのが他ならぬピーターソンでした。ピーターソンさん、よかったね。僕にこんな素晴らしい演奏を残すことができたんですもの。(VERVE MVX 9001~3 Rec 1952/12 収録曲 全40曲  CD有 下記)
こころより冥福を祈ります。

 
Vocal  フレッド・アステア
 
バックスはJATPの猛者たちです
 
Tp     チャーリー・シェイヴァース  Ts  フィリップ フィリツプス  
 G      バーニー・ケッセル      B  レイ・ブラウン
 Dr     アル・ストーラー        P  オスカー・ピーターソン  

         

            F・アステア             O・ピーターソン

The Astaire Story

  The Astaire Story

  •    アーティスト: Fred Astaire
  •    出版社/メーカー: Verve
  •    発売日: 1990/10/25
  •    メディア: CD

 
この名盤を聴いているうちに、いよいよ師走も押し詰まってまいりました。

大晦日、京の町々には各寺院の打つ百八つの鐘の音が静かに流れます。
祇園さん(八坂神社)にはおけら火(白求火)を求めて善男善女が押しかけます。

    おもしろき 白求詣の人なだれ
       火縄振り振り ゆけば楽しも   
                       
                   吉井 勇

  

すぐお隣の知恩院の大鐘楼から東山もゆるがす重低音が轟いて初春を迎えます。

  

   皆さま 佳き春をお迎え下さい。

     本年はこれにて…


 


2007-12-29 20:34  nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
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セプテンバー・イン・ザ・レイン [JAZZ & VOCAL]

SEPTEMBER IN THE RAIN

九月の雨 (「雨の九月」なのになぜか邦題は「九月の雨」)

ジョージ・シアリング です。盲目のジョージ・シアリングです。それがすべてです。

        記念碑的アルバムです。

ボスコフスキーの指揮するウインナ・ワルツの 間 は日本人が逆立ちしたって不可能な三拍子です。
同じくこの曲のジョージ・シアリングのタッチも誰にも真似ができません。西欧文化の伝統と、類まれな彼のジャズに対する感性が生んだ 間 がここにあります。この曲はイントロがすべてです。ツツーと滑った後のあの僅かの空間にこそ、ジョージ・シアリングのスイングが存在します。後は身を委ねてこの曲を聞きましょう。癒されます。

    

         

      GEORGE SHEARING     晩年 眼鏡を外した珍しい写真

この曲は1937年に製作されたWBのミュージカル 「メロディー・フォー・トゥー」 のテーマとして作られました。
作曲は「ナガサキ」「ブロードウエイの子守唄」「42番街」なんかで知られるハリー・ウォーレンです。当時の人気歌手だったジェイムス・メルトンが唄ってヒットさせました。お相手はパトリシア・エルスでした。残念ながら未輸入のようです。

    

   ジェームス・メルトン      「メロディー・フォー・トゥー」の パトリシア・エルス

ジョージ・シアリングのおかげでこの曲は俄然ヒット・チャート入りし、たくさんの歌手がわれも、われもと唄い出しました。いつの間にか本家 ジェームス・メルトン はどこへやらです。
歌詞はざっとこんな具合です。

   (殆ど唄われないヴァース) 
   
私の夢は落ちる枯葉の中にある   枯葉を濡らせる雨   
   甘い思い出の九月   日陰の小径  
   秋風に乗って私は走り出す  私の思い出の中へ 
   
   (
歌詞の大意)
   
木の葉の散った雨の九月   暗く沈んだ雨の九月
   あなたが私に囁いた愛の言葉を  雨垂れが甘く何回も繰返しています
   春がめぐって来ましたが   私はあの九月を  あの雨の九月を忘れない

さぁ 誰を聴きましょう?

今、私の手許にあるのは
本家ジェイムス・メルトン  フランク・シナトラ  ジョー・スタッフォード  ジューン・クリスティ  ドリス・デイ  ビング・クロスビー  スザンナ・マッコークル  スー・レイニイ  といったところ。

どれも、これも甲乙つけ難い名唱ながら、首一つ抜きん出ているのはやはり御大クロスビー
聴いた後、秋雨に濡れた袖を、いつまでもそのままそっとしておきたくなるような ジョー・スタッフォード 泣かされます。

さぁ、今夜は 心ゆくまで SEPTEMBER IN THE RAIN を聴きましょう。
そして静かに初秋、九月を迎えることにします。

  今宵はこれにて…

  


 


2007-08-30 14:36  nice!(2)  コメント(2)  トラックバック(0) 
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春のうた CDづくり [JAZZ & VOCAL]

春のうた CDづくり

         (1)~(9) まとめ

おかげさまで 春のうた の連載もこれにて一服です。
あっち、こっちの棚からLP、テープ、CDなどををガサガサ、ごそごそ、引っ張り出しながらの書込みでした。
久しぶりに聴いたあの曲、この歌をこのまま元に戻すのも勿体ない気がしましたので、選曲、人選して一枚のCDにまとめてみました。

そのジャケットです。
生家が木屋町でしたから、真ん前を流れる 高瀬川の春 をあしらいました。

       

ラベルは祇園 円山公園の枝垂桜 にしました。うっとり見惚れて時を忘れます。

        

さて、肝心の中身です。
ごっそりと出した資料を片付けながら、これにしよう、あれにしようと迷い、迷いながら、やっとこさ、こんなところに落着きました。
この迷っている時がいちばん楽しい時かも知れませんね。何とか40分前後で押さえたかったのでこんな結果と相成りました。

最後の最後までどちらにしようかと、入れたり出したりしたのが5曲目の 「春遠し/
SPRING WILL BE A LITTLE LATE THIS YEAR」ジェリ・サザーンヘレン・メリルでした。ヘレンにしたのは特に理由はありません。エイ、ママヨ!であります。ヴァースから感情をこめて唄っています。

ジェリは僕の大好きな人。これぞ正真正銘、大人の歌手です。ビッグ・バンドで唄っても、ピアノの弾語りでも、唸ります。でも次回にします。今夜は素敵なジャケットでご容赦。

    

           JERI SOUTHERN   (1926~91)

今宵は 春のうた bobcat presents をお聴き頂きながら
              おやすみなさ~~い

      


   


2007-03-18 14:50  nice!(1)  コメント(4)  トラックバック(0) 
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春のうた (9/追補) [JAZZ & VOCAL]

春のうた (9/追補)

 I’LL REMEMBER APRIL
                             四月の思い出

      ペリー・コモ     ジューン・クリスティ   ダイナ・ショア
            セルマ・グレーセン  
フランク・シナトラ              他

わが国のわらべ歌の歌詞の何とシュールなこと。に 十三ななつ というわらべ歌があります。お月さんいくつ十三ななつ で始まって延々と続きます。油と酢を買いに行ききます。滑って転びます。一升こぼします。それを犬が舐めます。次から次へと思いがけないことが連発、最後は饅頭好きの親父が饅頭をかぶりつくところで終ります。お月さんの十三ななつと饅頭と、どんな関係があるのかいな?そんなことどうでもいいのです。以外性の面白さです。面白かったらそれでいいのです。だから現代まで伝わっているのです。

サイレント時代のチャップリンハロルド・ロイドのギャグがこれでしたね。やがてマルクス兄弟、ローレル・ハーディ、アボット・コステロ、へと奇想天外の伝統は引継がれて行きます。
だからエラ・フィッツジェラルドが 凸凹コンビ・アボット・コステロの西部劇に出ても何の不思議もないのであります。 (「凸凹カウボーイの巻」42/公開50)

さて、このロマンチックな春のうた 「四月の思い出」 はウディ・ハーマン楽団の演奏が41年にヒット。翌年この映画で唄われました。但し映画で唄ったのはディック・フォーランという人で、わがエラが唄ったのは、自作の歌詞 「ア・ティスケット・ア・タスケット」 だったのです。若いジャズのモノ書きでいらっしゃる斎木克己さんは、「四月の思い出」 も唄ったと書いておられます(「ジャズ名画・名曲辞典」177頁) が、さすが先輩の青木啓先生はこのところをきっちりと検証していらっしゃいます。ついでにこの方もジャズのモノ書きでいらっしゃる山口弘滋さん、トミー・ドーシーは凸凹シリーズに出ていないはずですが…?(「ジャズ・ヴォーカル名曲名盤161/105頁) どうか検証はご自分でしっかりとなすってからご本にしてほしいと思います。勉強家のお二人にとんだ失礼を申し上げました。

このユニヴァーサルの凸凹シリーズはいつも特別出演が楽しみでした。ミー・ドーシー楽団ディック・パウエルテッド・ルイス、アンドリュース・シスターズ などがヒョイ、ヒョイと出てくるのですからこたえられません。調べたら「凸凹お化け騒動」(41/47)あたりを皮切りに22本も封切られていました。僕は自慢じゃありませんが記憶は別にしてその殆どを見たんじゃないかと思います。

    

   Abbott & Costello / 凸凹カウボーイの巻 (エラの名 四行目にあり)
    
   

               凸凹カウボーイの巻  ダンス・シーン

           

    FIRST LADY OF SONG  ELLA FITZGERALD

      幸せな日も宵になって悲しく別れる  二人で歩いた道も寂しく
      ただ幸せだった四月の思い出が残るだけ
      あなたがわたしを愛した四月  口づけも 愛も 春もみずみずしかった
      わたしは秋を恐れない  四月の思い出に生きるから
      燃える火は灰になる  わたしは残された四月の思い出に微笑む
      The fire will dwindle into glowing ashes
      For flames and love live such a little while
      I won’t forget but I won’t be lonely
      I’ll remember April and I’ll smile

美しいバラードです。男、女、夫々に感情の起伏、表現の細やかさが求められます。極めつけの名唱と特に名指しする人もないようですが、こういう男ごころは、ちょっと真面目にあたたかく唄う ペリー・コモ がお勧めと思いますが如何なものでしょう。美しいコーラスから入ります。終始コーラスのハミングをバックにさらりと仕上げているのはさすがです。ともすると、思い出べったりのしつっこい歌になりそうですが、女性ではダイナ・ショアが思い出をかみしめるように美しく、粋に唄つています。COOL COOL ジューン・クリスティ はなぜかまだ聴く機会がなく残念。このCDの6曲目で唄っていますのでそのうちに…。

      
   
COOL COOL JUNE CHRISTY          PERRY COMO 
       

1977

1977

  • アーティスト: ジューン・クリスティ
  • 出版社/メーカー: アブソードミュージックジャパン
  • 発売日: 1999/12/23
  • メディア: CD

 

         あなたもきっとロマンチックな 四月の思い出 をお持ちでしょうね
         お聞かせ下さ~い


         では 今宵はこれにて

     


2007-03-14 21:40  nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
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春のうた (8) [JAZZ & VOCAL]

春のうた (8)

 SKYLARK 
     ひばり    雲雀
           曲名です 美空ひばり じゃござんせん 
           お間違えなきよう 漢字を入れました
   

            ホーギー・カーマイケル  ジョニー・マーサー
                  ダイナ・ショア  ローズマリー・クルーニイ  
            アニタ・オディ カーリン・クログ  他多数

高校の同級生に年がら年中ジャズに浸っていられたら、と民間ラジオ局のディレクターになったヤツがいます。ま、ある日自分の受持ちの野球中継が開始寸前に雨で流れちゃいました。さて、この約三時間半の空白をどう埋めるのか、ディレクターの腕の見せどころです。ところがコイツ、エエ面倒だ!とフルタイム、フランク・シナトラ のレコードを次から次へとアナウンスなしでかけっ放しと来たものです。デスクはカンカン。ところが暫くすると電話が五本、十本と入り始めました。タクシーの運転手さんも仕事中、車を降りて電話して来ました。「毎日ヤレー!」 … コイツ定年後も、「あの仕事???がオレのベストやった」なんて自慢しています。 僕たちの青春、平和です。

その彼のもう一つの自慢が名曲「スターダスト」のコレクションです。凄い数ですぞ。ギネスに載せてもよろしい。イタリアの名もないカンツォーネ歌手が唄ってると聞いて、そのLP一枚を買いにローマまで出かけたんですから…。大馬鹿野郎か、尊敬すべきか、皆さんの判断におまかせしま~す。

その彼の人生まで賭けさせた?名曲 「スターダスト」 の作曲者こそ、われらの ホーギー・カーマイケルです。そしてきょうの「スカイラーク」を作ったのも彼なのであります。

   
   われらの Hoagy Carmichael         愛妻と寛ぎのひととき

1899年生まれ。弁護士になるつもりで大学に入りましたが名トランペッター ビックス・バイダーベック などと知り合い、この世界に…。 「スターダスト」(27) の大々ヒットで彼の名は全米的となり、個性的な容姿を買われ(藤田まこと?)映画にも出演。ウイリアム・ワイラーの名作
「我等の生涯の最良の年」(46)ではアカデミー助演男優賞を獲得しています。1981年、長い栄光の生涯を終えました。

「スカイラーク」 は親友の ジョニー・マーサー の詞に共感した彼が41年に作曲したものです。マーサーのロマンチックな歌詞との相乗効果でヒットしました。カーメン・マクレェなどの黒人歌手も抵抗なく好んで唄っていますね。

歌詞は最初からポンと 雲雀よ という呼びかけで始まります。そして空を飛ぶ 雲雀 に精一杯、わが恋の思いのたけを託します。だから珍しく  マークがたくさんついています。ざっとこんな具合です。

    Skylark,have you anything to say to me?  (略)
    Skylark,have you seen a valley green with spring? (略)
   
 Won’t you lead me there?
    Won’t you lead me there?

この  の表現が唄う歌手でみ~んな違うんです。この辺もヴォーカルの楽しさです。
何を託しているんかな ? ロージー を聴いて下さい。ダイナ・ショア はフルートの音にほんわかと。
 アニタ・オディ もよろしおすぅ。春ですなぁ。

極めつけは何たって作者お二方の滋味横溢したお歌が極上です。
ホーギーの「スカイ・ラーク」は名盤 「ホーギー・シングス・カーマイケル」(EMI)でどうぞ。プレーヤーズ・ヴォーカルという 余技 を超えたとぼけた味がたまりません。

そしてジョニーです…。  名曲 DREAM ジョニー・マーサーです。 
では作詞者 ジョニー・マーサー に移りましょう。

        
             スカイラーク 楽譜表紙           ヴォーカルもなかなかの人気

本場のシャンソンよりもこの曲を有名にした 「枯葉」 の英訳。「降っても晴れても」「サテン・ドール」「ムーン・リヴァー」 「酒とバラの日々」み~んな彼の作なんですよ。42年 友人と キャピトル・レコード を創設 しこれも大成功!才人ですなぁ。


                 

29年から作曲家兼ヴォーカリストとして活動を初めました。ポール・ホワイトマン楽団ミー・ドーシー楽団で唄い,有名なパイド・パスパースと組んで多くの録音を残しています。僕はMP3のプレーヤーにこの頃の彼の声を10曲ほど入れて楽しんでいます。ディキシー・ナムバーから「キャンディー」などの甘い曲まで、ソフト・ヴォイスで実に丁寧に唄います。あきません。
33年にホーギーのために「レイジー・ボーン」の詞を書いていますから、彼とは古い付合ですね。38年から二年間 ベニー・グッドマン楽団のシンガーとしても活躍しています。
76年闘病の末、67歳で惜しくも亡くなりました。

            
                 晩年の Johnny Mercer

スカイラーク」
も彼の書いた名曲としていつまでも多くの人に唄われ続けることでしょう。
ホンモノは息が長いのです。歌詞も曲も人も。僕たちはそのホンモノを贅沢に楽しむのです。有難いことですね。大切に聴きましょう。こころで聴きましょう。先人の様々な人生を聴きましょう。ほんと、ヴォーカルって素敵ですねぇ。

今、わが家には レッド・ノーヴォ のバンドをバックに唄う ダイナ・ショア の 「スカイラーク」 が流れています。雲雀の鳴き声はたしか ピーチク というんでしたね。ダイナのピーチク、きれい!

これにて 春のうた の特集も一区切りです。
ご覧頂き本当に有難うございました。

 
高い高い空に飛ぶ雲雀の声なんて、長いこと聞いたこともありません。今夜は菜の花畑のど真ん中、大の字になって天空を見上げてる夢を見ることにします。
そして唄います。
  
Won’t you lead me there ? 
Won’t you lead me there?

    今宵はこれにて …

  


2007-03-11 18:28  nice!(1)  コメント(5)  トラックバック(0) 
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